秋の新作です

10月6日から始まります日本版画協会版画展。

ぎりぎりまで苦悩していたのですが、なんとか間に合い無事に入選いたしました。

 

今回は銅版をかなりひっかきました。

叩き付けるようにがりがりと。

小さい子がお箸を握るような持ち方でがりがりと。

めくれた銅で手に細かい傷がいっぱいつきました。

地味に痛い。

でも今回の作品テーマを肌で実感しているようでちょっと嬉しくなったりもしました。

私が喜んでいようが苦しんでいようが関係なく石鹸はしみましたが。

 

今回は突き刺すようなエネルギーと痛々しさがテーマです。

 

一部拡大したものがこちら

画題「stinging」


針をもつ、刺すように痛ませるという意味です。

写真は一部ですが、全体のサイズは45cm×30cmです。

10月6日からこの作品が東京都美術館で展示されます。

ご高覧いただけましたら幸いです。


この作品の延長で現在はエネルギーをキーワードに作品を作っています。

目には見えないけれど確かに感じるものを版に刻んでいこうと思います。